2011年04月28日
地震の保証、常識テスト
次の①~⑤の文章を読んで、正しいものに〇、間違っているものに×をつけてください
① 地震で住宅が壊れても新築10年未満なら住宅会社が保証してくれる
② 地盤保証がついているので、地震で家が傾いても無料で補修してくれる
③ 2000万円の火災保険と同時に地震保険にも加入したので、地震で全壊しても2000万円の保険金が入ってくる
④ 新築するときに地盤改良(杭打ち)をしたから地震にも強くなった
⑤ 震災によって工期が延びた期間の家賃は住宅会社に払ってもらえる
(回答)
① 天変地変(地震、火災など)による住宅の損傷は瑕疵担保責任の対象外となります
第三者機関の保証会社に加盟していても対象外となりますので、地震保険や火災保険で対応するのがベストです
② 地盤保証も同様で地震や近隣の工事による不同沈下(傾き)は対象外です
ただし、はじめから基礎計画に問題があって、地震をきっかけに不具合が生じた場合は、住宅会社の保証対象になる場合があります
③ 地震保険は最大で火災保険額の50%までしかかけられません
④ 北関東大震災の建物被害状況が明らかになるにつれ、地盤改良が必ずしも耐震につながらないことが報告されています
詳しいことは、セミナーのときにお話ししたいと思いますが、緩い地盤は、地震時に表面が波打ってしまうためです
地盤改良のなかでも表層改良は、仮想の岩盤を形成するので、多少の耐震性の向上は認められたそうです
⑤ 過去の判例から、震災と言われるほどの大きな災害の場合は、不可抗力として住宅会社の責任と言えませんので、家賃を請求することはできません
「できない」ばかりで、これから家を建てる人にとっては、不安な話ばかりあげてしまいました
不安を煽るのはセールスとして失格かもしれません
でも、一生に一度の大きな買い物です
皆さんにとって、知っておいていたほうがプラスになることは隠さず書きたいと思っています
もし、不安になって困ってしまったら、私までお電話ください
おかげさまです。ありがとう。
Posted by wingchair at 09:24│Comments(0)