2009年03月20日
自然素材さえ使っていれば健康だと思っていませんか?
毎朝、ワカメとキャベツを食べるようになって5年以上経ちます。
理由は、栄養バランスをとるため。
だから、ドレッシングなどの調味料を一切かけません。
せっかく体にいい食材なのに、オイルや化学薬品をかけてしまうと、台無しになってしまいます。
なんせ毎日食べるのですから、変なものは入れられません。
以前、地下道を歩いていたら、「自然の食材を使っています」という謳い文句の食堂を見つけました。
一瞬、「おっ、いいじゃん!」って思ったのですが、よくよく考えると、私達の口に入る食材は、もともと全て自然のものです。
ニンジンだって、秋刀魚だって、卵だって、自然の恵みです。
だから、自然の食材を使っているっていうのは当たり前のこと。
大事なのは、合成着色料や合成甘味料など、化学薬品を使わないことなのです。(そのお店はたぶんそういう意味で謳っていたとおもいます。)
家だって同じです。
自然素材さえ使っていれば健康だと思うのは早とちりです。
大切なのは、健康を脅かす恐れのある化学物質を使わないことです。
最近、パインや桧、杉などの天然の床材が好んで使われていますが、天然の床材を床に固定するために、大量のボンドが使われていることはあまり知られていません。
でも、業界では当たり前に行われている施工です。
天然の床は湿度によって伸び縮みするため、釘だけで留めようとすると、1年もたたないうちに床鳴りしてしまいます。
だから、それを防止するために床の下に大量のボンドを使っているのです。普段の生活では目に見えませんが、毎日呼吸するたびに吸い込んでしまいます。
健康だと思って食べていたキャベツが、実は農薬漬けだったというのと同じです。
だから10年以上前からうちの現場では、大工にボンドを使わないように指示してきました。
今では、それが当たり前になっているのですが、最初のころは、ボンドを使わないことにかなり抵抗があったようです。
そりゃそうです。床が鳴ったときには、大工の責任になるのですから。
自然素材を大量に使っている家。
だけど、目に見えないところに大量にボンドが使われていたら...
それじゃ、どうしたら、健康にいい家が手に入るのでしょうか?
それは、いろんな住宅会社の現場や完成見学会に出かけてニオイを嗅ぐことです。
目に見えないことだから、自分の五感を信じるしかありません。
明日、あさってでボンドを一切使わない家の現場見学会を開催します。
私と同様、ニオイにやたらうるさいウィングホームの女性現場監督の家です。
詳しくは「二級建築士ママのマイホームができるまで。。。」
あっ、大事なことを言い忘れていました。
健康的な家造りには欠かせないポイントは二つあります。
そのうちの一つは、健康を脅かす恐れのある化学物質を使わないことですが、それだけじゃ足りません。
もう一つ、大事なことがあります。
これも自然素材を使っているだけでは解決できないことです。
答は、今週末の見学会で...
おかげさまです。ありがとう。
Posted by wingchair at 09:15│Comments(0)
│無添加住宅・シックハウス・アレルギー