2010年08月25日
断熱構造に興味のある方のみお読みください
先日防火試験に合格した新しい外壁材を今度新築するお客様に提案してみました
新タイプは断熱性がアップする反面、従来の売りである排湿層が無くなってしまいます
予算的にも高くなってしまうのですが、それはオメガで持たせてもらうことになっています
しかし、従来の外壁が気に入って、ウィングホームに決めてくれたお客様なので、従来の外壁も捨てがたいようです
先日の打合せでも迷っていらっしゃるようでしたが、今朝、質問メールをいただきました
わかる範囲で回答させてもらったのですが、断熱の構造に興味のある方には、参考になるかもしれないので、内容を転記しました
『詳しい私見はこんどお会いしたときにお話しさせていただきたいと思いますが、
とりあえず簡単に質問にお答えしたいと思います
1 布団が含んでいる汗の逃げ場をどう解決したか?
最近の住宅の押入れの壁は、ベニアやプラスターボードで施工されているため汗の逃げ場がありません
それでも昔は隙間風があったので、偶然、自然換気ができることもありました
でも、今は気密性が高まり隙間風がないため、汗等の水分(蒸気)の逃げ場がありませんでした
(私の家はちょっと変わったことをしたため、押入内の汗の逃げ場がなくなって、「外断熱バカ」に書いたように問題が生じました)
そこで、ウィングでは解決方法として、押入れ内の壁は杉、桧、桐等の天然木の羽目板で仕上げることにしています
これによって、押入内の水分は、天然木に吸収されるか、もしくは蒸気圧によって、壁内に拡散するものと考えています
となると壁内に拡散した水蒸気が建物に悪影響を与えないかという疑問が生じますが、壁内の空間は天井裏を通じて同一階でつながっています
汗の水分量に比し、空間の量および柱等の吸収量が大きいため、汗程度の水分量なら家自体で解決できると思います
2.壁が水分を透過するとなると夏は外の水蒸気が逆流しないか?
これは夏型結露とか逆転結露といって問題になることがあります
特に内断熱の場合、万一結露したときに水分の逃げ場がないため、水分が内側から外側への一方しか流れないように、材質を選択するなどの対策が推奨されています(一般的な外断熱では構造上、両方向とも水分の移行は少ないといわれています)
弊社構造の場合、蒸気は両方向へ移行できるので、夏にはご指摘の通り、壁内の一部は外部の湿度の影響を受ける可能性があります
ただし、例えば、外が35度、壁内が30度だったとしても温度差は5度なので、結露の心配は少なく、また、先述と同様、家自体である程度解決できると思われます
ちなみに、冬の場合は、外が0度、壁内が20度、温度差20度となることも多いため、結露の問題は、冬を解決することに重点がおかれています
3.従来の断熱材と新断熱材での 断熱/気密の違いはどれだけあるのか?
断熱に関しては、係数等考えて、新断熱材は2倍近くの能力があると思います
気密については、新断熱材のほうが優れていますが、従来のものでも充分だと思います
4. 静岡県で暮らす上で 断熱材の違いによるメリットがどれだけあるのか?
外断熱は住んだ人にしかわからない魅力があります
断熱についても、うちの社員も3人新築しましたが、もっと強くすれば良かったという感想があるくらいです
5. 新断熱材にて、排湿層がなくなることのメリット/デメリットは何か?
排湿層には2つの役割があり、一つは万一雨水が浸入したときに排出する機能です
この機能は新断熱材の通気層により可能です
壁内が高湿度になったときに外部へ排出する機能については、新断熱材では期待できなくなります
ただし、新断熱材を使ったときには断熱力が高まるため、壁内が高湿度になり得るかどうか、静岡という気候、住み方など、多面的に検討したいと思います
以上ですが、詳しいことは今度お会いしたときにお話しさせてください
書くことで私も勉強になります
ありがとうございます』
おかげさまです。ありがとう。
新タイプは断熱性がアップする反面、従来の売りである排湿層が無くなってしまいます
予算的にも高くなってしまうのですが、それはオメガで持たせてもらうことになっています
しかし、従来の外壁が気に入って、ウィングホームに決めてくれたお客様なので、従来の外壁も捨てがたいようです
先日の打合せでも迷っていらっしゃるようでしたが、今朝、質問メールをいただきました
わかる範囲で回答させてもらったのですが、断熱の構造に興味のある方には、参考になるかもしれないので、内容を転記しました
『詳しい私見はこんどお会いしたときにお話しさせていただきたいと思いますが、
とりあえず簡単に質問にお答えしたいと思います
1 布団が含んでいる汗の逃げ場をどう解決したか?
最近の住宅の押入れの壁は、ベニアやプラスターボードで施工されているため汗の逃げ場がありません
それでも昔は隙間風があったので、偶然、自然換気ができることもありました
でも、今は気密性が高まり隙間風がないため、汗等の水分(蒸気)の逃げ場がありませんでした
(私の家はちょっと変わったことをしたため、押入内の汗の逃げ場がなくなって、「外断熱バカ」に書いたように問題が生じました)
そこで、ウィングでは解決方法として、押入れ内の壁は杉、桧、桐等の天然木の羽目板で仕上げることにしています
これによって、押入内の水分は、天然木に吸収されるか、もしくは蒸気圧によって、壁内に拡散するものと考えています
となると壁内に拡散した水蒸気が建物に悪影響を与えないかという疑問が生じますが、壁内の空間は天井裏を通じて同一階でつながっています
汗の水分量に比し、空間の量および柱等の吸収量が大きいため、汗程度の水分量なら家自体で解決できると思います
2.壁が水分を透過するとなると夏は外の水蒸気が逆流しないか?
これは夏型結露とか逆転結露といって問題になることがあります
特に内断熱の場合、万一結露したときに水分の逃げ場がないため、水分が内側から外側への一方しか流れないように、材質を選択するなどの対策が推奨されています(一般的な外断熱では構造上、両方向とも水分の移行は少ないといわれています)
弊社構造の場合、蒸気は両方向へ移行できるので、夏にはご指摘の通り、壁内の一部は外部の湿度の影響を受ける可能性があります
ただし、例えば、外が35度、壁内が30度だったとしても温度差は5度なので、結露の心配は少なく、また、先述と同様、家自体である程度解決できると思われます
ちなみに、冬の場合は、外が0度、壁内が20度、温度差20度となることも多いため、結露の問題は、冬を解決することに重点がおかれています
3.従来の断熱材と新断熱材での 断熱/気密の違いはどれだけあるのか?
断熱に関しては、係数等考えて、新断熱材は2倍近くの能力があると思います
気密については、新断熱材のほうが優れていますが、従来のものでも充分だと思います
4. 静岡県で暮らす上で 断熱材の違いによるメリットがどれだけあるのか?
外断熱は住んだ人にしかわからない魅力があります
断熱についても、うちの社員も3人新築しましたが、もっと強くすれば良かったという感想があるくらいです
5. 新断熱材にて、排湿層がなくなることのメリット/デメリットは何か?
排湿層には2つの役割があり、一つは万一雨水が浸入したときに排出する機能です
この機能は新断熱材の通気層により可能です
壁内が高湿度になったときに外部へ排出する機能については、新断熱材では期待できなくなります
ただし、新断熱材を使ったときには断熱力が高まるため、壁内が高湿度になり得るかどうか、静岡という気候、住み方など、多面的に検討したいと思います
以上ですが、詳しいことは今度お会いしたときにお話しさせてください
書くことで私も勉強になります
ありがとうございます』
おかげさまです。ありがとう。
Posted by wingchair at 11:26│Comments(0)
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