2008年04月17日
赤レンガの倉庫
菊川駅前にひっそりと建っているが、あまり知られていない。
私自身も、この倉庫から100mほどのところで生まれ育ったというのに、ほとんど印象になかった。
それが、駅前区画整理の進行とともに、にわかに注目をあびている。
新聞などにも取り上げられたので知ったのだが、この倉庫は、明治時代にアメリカ向けの輸出茶の保管のために建てられたものらしい。
お茶の町菊川の歴史的価値のあるものなので、地元商店街は保存と活用を訴えている。
それに対し、市は、耐震工事、維持管理に1億円程度掛かるため、緊縮財政下ではとても不可能だと言う。
倉庫の向かいに住む先輩は保存会の一員。予算がないのなら立ち入り禁止にしてもいいから、せめて取り壊しだけは回避したいと言っていた。
しかし、そのためには区画整理の区画の変更をしなくてはならず、県からの補助金返納などの問題が生じるらしい。
どうして、区画整理の計画段階で、ここを残そうという発想がなかったのか。
いまさらだけど残念である。
倉庫のまわりには新築された住宅が並ぶ。
商店街の再生を願ったはずが、時流もあって住宅街になってしまった。