2014年01月16日
屋根下地が泣いている
本題は「通気工法でも結露が発生」です
業界紙の特集記事ですが、分かりにくいですよね
今日は、この恐ろしい事実を分かりやすく説明したいと思います
画像には、築2年と築1年半の家の屋根裏が写っています
屋根下地が、まるで雨漏りがあったかのように水で湿っているのがわかりますか?
カビっぽくて嫌だし、何より結露は家を腐らせたり白蟻を呼び込む原因となります
解説では、室内から屋根裏に流入した空気の水蒸気が、換気不足により外部に抜けきれず、屋根下地で冷やされて結露していると推測しています
もし、室内からの水蒸気が原因であるなら、防湿シートなどで天井面に防湿層を設ければ対策は可能です
しかし、日本ではこのリスクに関して今まで無知だったことと、天井断熱だと配線や配管が邪魔して隙間なく防湿層を設けるのが難しいことから、ほとんどの住宅では、屋根側の防湿層を設けていないのが現状です
ちなみに、ウィングホームは屋根断熱であり、断熱材自体が防湿層の働きをしているため、室内からの水蒸気が流入する心配はありません
さらに恐ろしいことに、屋根下地の湿気の原因はほかにもあります
実はこれが今日の本題なのですが、屋根材(瓦)と屋根下地(野地板)の隙間に結露が生じて建物を腐らせることが分かってきました
昼にこの隙間に入り込んだ高湿な空気が夜に冷やされることによって生じる結露です
シミュレーションでは、屋根断熱と天井断熱の2タイプで南面屋根と北面屋根の屋根下地(野地板)計4面の含水率を図っていますが、恐ろしい結果が出ました
屋根断熱タイプの南面屋根以外の3面で含水率が、木材の腐朽が進む30%を超えていました
通気速度を高めると、屋根断熱では改善したものの、天井断熱タイプはの北面屋根は依然として30%を下らなかったそうです
ヨーロッパでは古くからこの問題が指摘されていて、屋根断熱であっても『連続した通気層の幅は50ミリ以上』設けることが定められています
さらに、特集では、屋根材(瓦)と屋根下地(野地板)の隙間を広くとるための透湿屋根シートを付加することが推奨されていました
ということで…
分かりやすく説明するつもりが、かなり複雑になってしまいました
だから、結論だけいいます
① 屋根には雨漏りだけでなく、いろんな種類の結露リスクが存在します
② 屋根の結露防止のためには、屋根断熱にして、連続した通気層を50ミリ以上とることが大切です(ウィングホームでは昔からこの問題を防止するために60ミリの通気層を設けています)
③ でなければ、屋根材(瓦)と屋根下地(野地板)の隙間を広くとるための透湿屋根シートを新たに隙間に敷き込むことが必要です
それと、ここが一番重要なのですが、私たちの造っている注文住宅は、現場で組み上げていくカスタムメイドです
ということは、万一のときや解体のときに、もとの素材にばらしていけるという大きなメリットがあります
それを、ボンドやウレタンなどで、ベタベタに接着すると、このメリットは失せてしまい、プレハブの家と同じになってしまいます
具体的に言うと、ウィングホームでは屋根断熱材はビスによって留めつけられているために、万一のときにパネル毎に外して、屋根下地を目視点検することが可能です
これを今はやりのウレタン吹付けなどで施工すると、万一のときの点検はほぼ不可能になってしまいます
「雨漏りは起こしません。」と言ってしまえば終わりでないことは、原発事故をみれば明らかです
万一のときのことを考えておかなくてはなりません
ウィングホームでは、メンテナンスのしやすさ、万一のときのコストまで考えて家づくりをしています
ご縁を大切に、ご縁を楽しむ毎日を
おかげさまです。ありがとう。
ウィングファミリーさん宅バスツアー
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Posted by wingchair at 15:00
│省エネ・外断熱・温暖化対策